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【米国ETF】SPY・IVV・VOOを徹底比較!|S&P500連動型ETF

【ETF】S&P500連動型ETFのデータを徹底比較!(SPY,IVV,VOO)

最近、株式投資を始めた人が多くなった印象を受けます。国も、iDeCoやNISAといった節税効果のある資産運用サービスの利用を推奨し始め、投資に興味を持ち始めた人が多いのではないでしょうか。

ところが、投資を始めたての人が悩むのが、

商品がたくさんありすぎて何を選べばいいのか分からない、、、

ということではないでしょうか。

たしかに、株式投資だけでも

  • iDeCoやNISA枠を利用できる「投資信託」
  • 個別株と同じように株式市場で売買できる「ETF」
  • トヨタ自動車や任天堂といった個別の会社に投資する「個別株」

など投資する形式はさまざまです。

そこで今回の記事では、上記の中でETF、特にS&P500に連動した米国有名ETFである、SPY,IVV,VOOについて、各ETFのデータを用いながら違いをご紹介したいと思います。

ETFとは?

S&P500とは?

SPY,IVV,VOOの違い(結局どれがいいの?)

ETFとは?

ETFは株式の購入方法の一つ

「株式市場に投資して株を買いたい!」

と思ったときに、株式を購入する方法として以下のように大きく3つ考えられます。

  1. 個別株
  2. ETF(上場投資信託)
  3. 投資信託

①の個別株が一番イメージが沸きやすいのではないでしょうか。これがいわゆる株への投資と思われるものです。例えば、「トヨタ自動車株を買いたい」と思えば、楽天証券やSBI証券などの証券会社で注文をして株を購入します。これが、個別株の購入です。

そして2つ目の買い方であるのが、②のETFです。これは、日本語で上場投資信託と呼びます。投資信託とは、「株の幕の内弁当のようなもの」だと考えてください。つまり、いろいろな会社の株を詰めてパックにした商品です。パックに含まれる株を売買を繰り返し、トータルとして商品の運用利益がプラスとなるように、信託銀行や郵便局など投資信託を販売する会社が運用してるのです。

ETFと投資信託との違い

上記では、一般的な投資信託の意味をご説明しました。

では、ETF(上場投資信託)と投資信託と呼び方を分けた場合、その違いは何なのでしょうか。

一般的に、「投資信託」と呼ぶと、それは上記の説明のことを指します。つまり、証券会社や銀行、郵便局や保険会社などが運用して販売する、株の詰め合わせパックの商品のことです。

一方、「ETF(上場投資信託)」と呼ぶと、それは株式市場で売買できる投資信託のことを指します。株式市場の開いている時間帯であれば、個別株と同じように証券会社から売買することができるのです。また、一般的に投資信託に比べて手数料が安いというのもETFの魅力の一つです。

ETFとは

株式の購入方法の一つで、複数会社の株の詰め合わせパックのような商品

投資信託と異なり、株式市場で売買できるので手軽

投資信託ほどの商品数はないが、手数料が比較的低い

S&P500とは?

株式市場の株価指数とは

株式市場には、株価指数というものがあります。株価指数とは、各市場に上場している会社全体の株価の状況を表したものです。

日本の株式市場で代表的な株価指数といえば、日経平均株価やTOPIXです。これらが上昇していると、東証一部に上場する企業が好調、つまり日本経済が好調なのだという指標になります。

※他の株価指数が気になる方は、主要株価指数一覧をご参照ください。(三菱UFJモルガンスタンレー証券HP)

S&P500は米国代表の株価指数

三菱UFJモルガンスタンレー証券のHPでは、S&P500のことを以下のように説明しています。

米国の格付け会社「S&P」が算出している米国の代表的な株価指数。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している大型株500銘柄の株価を基準にした時価総額加重平均型の指数

つまり、S&P500に連動するETFに投資するということは、米国の主要企業全体に投資する、ひいては米国市場全体に投資する言っても過言ではないのです。

S&P500とは

米国を代表する株価指数の一つ

株価指数とは、市場全体の株価状況を表したもの

SPY,IVV,VOOの違い

それではここからは、そんなS&P500に連動するETFの代表格であるSPY,IVV,VOOについて、それぞれの違いを説明していき、結局どれが一番いいのか筆者独自の見解を伝えたいと思います。

運用会社

SPY

State Street

ステート・ストリート(State Street Corporation)は大手機関投資家向けグローバルカストディ (AUCA約4,400兆円) および資産運用機関 (AUM約400兆円) としては世界最大級の米系金融機関で、現存する銀行としては米国国内で2番目に古い歴史を持つ金融機関。

Wikipedia
IVV

BlackRock

ブラックロック(BlackRock Inc.)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に本社を置く、世界最大の資産運用会社である。会社の運用資産額(AUM)は2019年末に7.4兆ドルを超えた。

Wikipedia
VOO

Vanguard

ザ・バンガード・グループ・インク(以下:バンガード)とは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州に本社がある世界最大規模の資産運用会社であり、世界初のインデックス型投資信託(インデックスファンド)を個人投資家に提供した会社として知られている。2020年1月31日時点の運用総資産額は7.1兆米ドル(約765兆円)だった。ブラックロックに次ぐ、世界2位の投資信託および上場投資信託(ETF)の提供者である。

Wikipedia

純資産総額 ※2021年12月末時点

純資産総額の高さは、そのETFの信頼度に直結します。基本的に、ETFが多くの人に買われているとそのETFの純資産総額が上昇します。つまり、純資産総額の高さは、それだけで多くの人に支持されているという安心感・信頼感があるのです。

SPY

52.9兆円

IVV

39.0兆円

VOO

32.5兆円

経費率 ※Bloomberg参照 ※2022年2月時点

経費率とは、運用会社にとられる手数料です。もちろん、これは低ければ低いほど優良なETFと言えるでしょう。

SPY

0.09%

IVV

0.03%

VOO

0.03%

直近配当利回り  ※Bloomberg参照  ※2022年2月時点

配当利回りもETFを選ぶうえでの重要な指標となります。言わずもがな、配当利回りは高ければ高いほど優良なETFです。

SPY

1.46%(年4回)

IVV

1.33%(年4回)

VOO

1.49%(年4回)

配当利回りについては、大きな差はありません。これは、どのETFも同じ指数であるS&P500に連動するような商品のためです。S&P500の上下は、SPY,IVV,VOOすべての成績に影響するので、配当利回りもすべて同じような成績になります。

トータルリターン  ※Bloomberg参照  ※2022年2月時点

購入するファンドが、きちんと成績を残しているかも重要な指標です。安定的にトータルリターンをプラスで出しているファンドを選びましょう。

SPY
3ヶ月1年3年5年
-3.56%17.75%20.17%16.40%
IVV
3ヶ月1年3年5年
-3.51%17.87%20.17%16.47%
VOO
3ヶ月1年3年5年
-3.55%17.80%20.21%16.45%

こちらも、配当利回りの考え方と同様、SPY,IVV,VOOすべてで差はありません。

まとめ(筆者のおすすめ)

ここまでのご説明で、ETFとは何か、S&P500とは何か、S&P50に連動するETFであるSPY,IVV,VOOの違いについておわかりいただけたでしょうか。

筆者のおすすめということで、「このETFを買っておくのがおすすめ!」といういいかたは避けたいと思いますが、どういう基準で選ぶのがいいかということはお伝えしたいと思います。

今回説明したSPY,IVV,VOOのように、ある程度知名度のある(純資産総額が高い)ETFであれば、あとは経費率で比べるのが良いと思います。なぜなら、連動する指標が同じであれば、それ以外のファクターにはさほど違いが出ないからです。

ここまでご覧いただけた方の、ETF選びの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!