成功するのはどのタイプ?
あなたの周りにこんな人はいませんか?
- 周りのために率先して動く人
- 周りの力をうまく利用して効率よく動く人
- 頼みを断れないお人好しの人
私の周りにも、うまーく人の力を借りて、効率よく物事を済ませる人がいます。一方で、私はというと人の力を借りるのが苦手な人間でした。効率よく乗り切る友達が羨ましくも思います。
このように、人間にはいろいろな行動パターンがあり、大きく分けると3つのタイプに分かれます。
- ギバー(思いやりがあり、利他的である)
- テイカー(食うか食われるかの考え、利己的である)
- マッチャー(ギブ&テイクの考え)
では、この3タイプの中でどのタイプが最も成功できるのでしょうか。
最下位:ギバー(自己犠牲型)
一番成功から遠いのは、ギバーです。しかし、この場合のギバーは相手からの頼みを断れないただの良い人、お人好しです。
このタイプは、一生周りから搾取され続け、誰かの役に立っている実感が得られず、精神的、肉体的にボロボロになっていきます。
2位:テイカー、マッチャー
お人好しギバーの次に成功しやすいのは、テイカーやマッチャーです。彼らは周りの力も借りて、上手くのし上がることができます。
しかし、食うか食われるかの世界で生きているので、周りを蹴り落してまで成功しようとします。そのため、成功しても誰かに妬まれたり恨まれたりすることもあるでしょう。ビジネスの場では、マッチャーのようにギブ&テイクの考えを持つ人が多いようです。
1位:ギバー(他者志向型)
そして、最も成功に近いタイプもまた、ギバーです。この他者志向型のギバーは、自己犠牲型と同様に思いやりがあり利他的な人間です。
しかし、他者志向型のギバーは相手に与えることに目的意識を持っています。そして、その目的を達成することに喜びを感じたり、他人との結びつきを感じることで元気を出すことができます。
では、他者志向型ギバーのさらなる特徴について、「人脈」「他人との協力」「人に対する評価」「周りへの影響力」の4つの観点から説明します。
ギバーの特徴:人脈
人脈づくりでは、「情報」「スキル」「権力」などを手に入れることができます。つまり、成功するにあたって人脈づくりは欠かせません。
では、ギバーとテイカーとでは人脈づくりに違いがあるのでしょうか。
ギバーとテイカー、人脈を広げられるのは?
ギバーもテイカーも人脈を広げることはできるでしょう。しかし、その人脈に長続きする価値をもたらすのはギバーです。
ギバーは、人を助けることを優先するため、その評判がどんどん上がり自分の可能性が広がっていきます。
一方、テイカーは人脈作りに際して、相手が自分に利益になるかどうかしか考えません。その邪な気持ちはいずれ相手に伝わります。そのため、テイカーの人脈における価値は長続きしないのです。
テイカーを見抜くには?
私たちが人脈を作っていくうえで、テイカーとの人脈は避けたいところです。では、相手がテイカーかどうかはどう見抜けばよいのでしょうか。
テイカーには、以下のような特徴があります。
- 自分の話をすることが多い(話の約39%が一人称)
- 自分の報酬を高くしようとする(自分は有能な人間であると思っている)
- SNSの投稿がナルシスト、友達がやたらと多い
人脈作りにおける成功の秘訣
ずばり、「寛大さ」です。自分を優位に見せようとするのではなく、相手の考えを受け入れましょう。
寛大な心持ちでいれば、相手を思いやることもでき、ギバーとして人脈を作ることができると思います。
ギバーの特徴:他人との協力
他人とうまくやっていくことも、成功の秘訣です。では、他人とどう関わっていけば良いのでしょうか。
テイカーは、自分を過大評価し、他人を過小評価します。これでは、ただの傲慢で謙虚さのない人間です。
一方で、ギバーはと言うと、うまくいかないときは自分を責め、うまくいったときは周りを褒めます。何か成果を上げたときも、他人との協力を念頭に置いているため、その手柄を共有します。
ギバーの特徴:人に対する評価
ギバーとテイカーとでは、相手に自信を持たせられるかが違います。
テイカーは、自分以外の周りの人間もテイカーだと思っています。そのため、周りを失敗した相手を信じることができません。
一方、ギバーは相手に支援の手を差し伸べ、相手を信じることでやる気を出させ、可能性を発揮させることができます。
このように、ギバーは相手を信じて手助けすることができるので、相手に努力させることができるのです。
ギバーの特徴:周りへの影響力
周りに影響力を発揮するには以下の方法があります。
- 権威を手に入れる(権力や地位)
- 信望を手に入れる(尊敬や人望)
テイカーは、権威を手にすることで人より上に立とうとします。果たして、この方法で周りに良い影響力を与えられるのでしょうか。
一方で、ギバーは信望を手に入れます。そのために周りからアドバイスを受けることを惜しみません。
さいごに【GIVE&TAKE】
ここまでで、他者志向型のギバーになることが成功への道であることが分かりました。そして、その上でテイカーとの付き合い方は考えなければいけません。
どうしてもテイカーを避けられないときは、自分がマッチャーになりましょう。
搾取され続けない、自分を犠牲にしない、他者志向型のギバーを目指しましょう!!
(参考文献)「GIVE&TAKE」 著者:アダム・グラント