日商簿記

【日商簿記3級】簿記の流れを説明!日・月・年ごとに何をする?

簿記の流れ

日ごと、月ごと、年ごとに何をするか簿記の流れがわかる!

簿記の流れ

 簿記というのは、「帳簿」に「記入」するために必要な手段です。

 帳簿の記入は1年ごとに区切りをつけるわけですが、日々の取引発生から帳簿の締め切りまでの間では、
以下のように複数の段階が存在します。

簿記の1年間の流れ

取引発生
→ 仕訳  
→ 総勘定元帳に記入
→ 試算表作成   
→ 決算整理
→ 貸借対照表と損益計算書作成
→ 帳簿締め切り

そしてこの流れは、以下のように分けられます。

  • 日々やること(仕訳、総勘定元帳に記入)
  • 1か月ごとにやること(試算表作成)
  • 1年ごとにやること(決算整理、貸借対照表と損益計算書作成、帳簿締め切り)

では、それぞれについて詳しく説明します。

日々やること

仕訳

 日々、取引が発生するとそれをメモしておく必要があります。このメモをする手段のことを、簿記では仕訳といいます。

 では、実際に具体例を見ていきましょう。

200円の商品を売って、現金を受け取った
借方科目金額貸方科目金額
現金200売上200
仕訳

これが、日々の取引の際に行う仕訳です。

総勘定元帳に記入

 仕訳が終わると次に、総勘定元帳という帳簿に転記します。総勘定元帳とは、勘定科目ごとに金額をメモするノートです。

 それでは、実際に総勘定元帳の具体例を見てみましょう。

1/10 200円の商品を売って、現金を受け取った
借方科目金額貸方科目金額
現金200売上200
仕訳
現金
1/10 売上 200
総勘定元帳
売上
1/10 現金 200
総勘定元帳

この、仕訳→転記を取引の都度やっていきます。

1か月ごとにやること

試算表作成

 続いて、1か月ごとに行うことについて説明します。

 日々の取引で、仕訳→転記を行っていると結構な量になるため、ミスを起こすかもしれません。

そこで、1か月にごとに総勘定元帳をまとめた試算表を作成します。

借方勘定科目貸方
○○現金○○
○○売上○○
試算表

1年ごとにやること

決算整理

 会社では、一定期間ごとに儲けや財産の状況を一覧にする必要があります。その際に作成されるのが、次項目の貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)です。

 しかし、その前行うのが決算整理です。決算整理で、以下を防ぎます。

  • 本年度計上しなければいけないものが計上されていない場合
  • 来年度計上するべきものが計上されてしまっている場合

貸借対照表と損益計算書を作成

 決算整理が完了すれば、貸借対照表と損益計算書の作成に移ります。貸借対照表と損益計算書は以下のようなものです。

貸借対照表
資産金額負債・純資産金額
現金買掛金
売掛金当座借越
普通預金未払法人税等
商品資本金
建物繰越利益剰余金
減価償却累計額
損益計算書
費用金額収益金額
売上原価売上高
給料受取手数料
広告宣伝費
貸倒引当金繰入
減価償却費
法人税等
当期純利益

帳簿締め切り

 という感じで、1年の簿記の流れになるわけですが、最後に、「ここまでが本年度の記録です」という区切りが必要になります。

 そこで、1年の最後に帳簿締め切りを行って終了となります。

まとめ

簿記の流れ

・日々のやること → 仕訳、総勘定元帳に記入

・1か月ごとにやること → 試算表作成

・1年ごとにやること → 決算整理、貸借対照表と損益計 算書作成、帳簿締め切り